かえたい らいふ

人生変えたいからブログを始めてみた

大学院に行くべきか

ずっと悩んでいることがある。

大学院に行くべきか。

 

私の家庭は片親で、祖父母の家に転がり込んで暮らしている。

母親は専門学校中退後、派遣社員として働いて結婚。その後専業主婦となったため、正社員歴がなく、今はパートとアルバイトの掛け持ちで私と妹の学費やその他出費を賄っている。

それ以外の食費や光熱費、税金は祖父母に払ってもらっている状態だ。

 

そんな中、私は一年の予備校生活の後、私大に進学。

学費は尋常じゃなく高い。

それを母親が払ってくれている。

申し訳なさでいっぱいだ。

 

両親が離婚する前から、我が家は裕福な家庭ではなかった。

父親は給料が安いといつも嘆いていた。

母親はボーナスが出ないと打ちひしがれていた。

そんな状況を見て育った私は、絶対に私はこうはなるまい。お金持ちになってみせると強く決意した。

 

そんな過去があった今、私は大学院に進学しようとしているのだ。

なんで、意味がわからない。

 

両親の離婚や転校を経て、私は心理学に興味を持った。

心理学の世界は私に優しい。人を幸福にする学問だと誰かが言っていた。

だから心理学を学ぶと決めた。

 

だけど、心理職は儲からない。

学ぶ人、目指す人は多いけれど、受け口は少ないのだ。

 

だから食って行くにはどうしたらいいか。

そう考えて出した結論が「臨床心理士」の資格を取ることだ。

 

資格がなければそもそも心理職で食って行くのは難しいと、

調べて行くうちに学んだ。

だがそのためには、大学院にいかなけれなならないのだった。

 

早く自立して生活費を稼ぎたい。

妹を養いたい。

祖父母の家から独立したい。

 

そう思っていたはずなのに、

私の進む道はむしろ早い自立の道から遠ざかっていくものだった。

 

どうしたらいいのか。

このまま進むべきなのか。

 

いやいや、そんなことをしている場合じゃないだろう。

早く自立しろよ、親たちの負担を減らせよ、もう子供じゃないんだから。

 

正論はこっちだろう。

私だってそう思う。

 

だけど、引っかかることは

もしこのまま進学せず、就職した時、

絶対いつか進学すればよかったと後悔する時が来そうなのだ。

 

そう考えると、進学をやめるという踏ん切りがつかなくなる。

だけど、絶対進学するとも言い切れない。

歯がゆい。

 

 

 

母親にこのことを話した。

 

「私たち家族のことを考えるのはすごく大事なことだ。ありがとう。でも、自分がこれから築いていく家族のことを第一に考えなさい」

 

もし私が進学せずに働いて、生活費を賄っていったならば、将来自分の子供はその姿を見て育つわけだから、子供もそのように育ってしまうのではないか。

それならば、私は進学して学を修め、その姿を子供に受け継いでいくべきだ。

 

という意見だった。

 

その通りだと思ってしまった。

母親は、私と妹を学歴のある人間に育てようとしてくれていた。

直接的に勉強しろとは言わないし、そのようなそぶりは一切見せない人だったが。

だけど母親は、自分が学歴がないこと、それによって苦労したことをすごく気にしていた。

そこは私も理解していた。

 

それならば、私はその母親の愛に甘えて進学して学を修めることが、親孝行につながるのではないかと思った。

 

だから私はやっぱり、進学しようと思う。

申し訳ないけれど、母親に甘えさせていただくことにする。

今まで頑張ってきたから、今甘えさせてもらってもバチは当たらないよね。

 

その母親の優しく温かな愛情を理解した上で、

精一杯学生身分を満喫させていただこう。

 

もちろん、今まで通り学費以外の出費は自分で賄っていく。

大学院に費用も貯めなければだし。

 

よし、甘えるぞ!

そう決めたら心がちょっと軽くなった。